日本とイギリスは車両の左側通行は同じですが、交通規則に関しては微妙に違います。車と自転車について、幾つかの違いを挙げてみました。


車について

英国仕様の車では 日本仕様の車のワイパーと方向指示のレバーの位置が左右入替りなので、方向を変えようとしたらワイパーが、という時があるかもしれません。

1.速度標記

まずは交通標識はすべてマイルで表示されていますからモーターウェイで見かける制限速度表示70というのは70マイル(約112キロ)ということになります。市街地では制限速度30マイル(48キロ)、所によっては20マイル(32キロ)です。日本に比べてスピードが出しやすいイギリス。 制限速度には十分気を付けましょう。

2.路上駐車

1本の黄色のライン(規制時間帯外には駐車可)、2本の黄色のラインおよび白いジグザク線(常時駐車禁止)その他、短時間荷物の上げ下ろしのみ許されるLoading標識などがあります。住宅事情で路上駐車される方は、地域よっては、カウンシルでレジデントパーミットを取得する必要があります。

3.交通ルール

ラウンドアバウト(日本では、ロータリーと呼ばれている)での運転は最初日本人には苦手な方が多いかもしれません。右から来る車が優先なので右から車が来ないことを確認して、ラウンドアバウトの中に車を進めます。

大きな町では、バス専用道路、自転車専用道路を設けているところがあります。乗用車でバス専用道路に入らないようにしましょう。

信号は歩行者専用の信号と車専用の信号が時間差を持たせて作動しています。信号無視しないようにしましょう。道路に書かれた車線なども日本では見かけないものがいくつかありますから、市販されているハイウェイコードの小冊子をよく下調べする必要があります。http://www.highwaycodeuk.co.uk/uploads/3/2/9/2/3292309/the-official-highway-code-with-annexes-uk-en-12-04.pdf

 

4.運転免許証

有効な日本の運転免許証で運転できるのは、英国入国後1年間のみです。切り替えの手続きについては、在エディンバラ総領事館のホームページに詳しく掲載されています。

https://www.edinburgh.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000230.html

5.自動車保険・道路税

自動車保険に加入するのは必須ですが、道路税(ロードタックス)を納めることも忘れずに。3年以上たっている車はMOT(車検)が必要です。これは一年に一回必ずやらなくてはなりません。車検、道路税、運転免許証に関するすべての記録はDVLA(運転免許庁)で管理しています。


自転車について

1.自転車の決まり

イギリスでは、日本のように歩道を自転車で乗り回す、車道を反対に走行するなどという行為は厳しく取り締まれています。子供を乗せる場合も子供にヘルメットをかぶらせ、専用シートをつけた自転車に乗せます。

2.服装

ヘルメットをかぶることが奨励されています。光反射性のたすき、ジャケットをつける、日没には自転車の前には白色のライト、後方には赤のライトをつけることは規則です。

3.走行

自転車専用レーンも設けられている道路が多いのでこのレーンを走ります。一般道路を走る時は、普通車と走ることになるので大変です。


雨、風、嵐、雪、氷が珍しくないスコットランド、北イングランドです。車も自転車も、安全走行を。