皆さん、アナログレコード盤と聞いて何を連想されますか?
日本語ではビニールレコード、英語ではVinyl(バイナル)と言ったりもしますよね。年齢によってまちまちと思いますが、例えばそれは子供の頃に聞いたソノシートだったり、或いはレコード特有のチリパチとかのノイズかも知れません。或いは全く聴きも触りもした事が無い、という方もいらっしゃるはずです。
そのレコードもここ10年ほどで人気が世界的に高まっているようです。
もともと1950年から80年代までの音楽流通の為の主要な手段だったレコードもCDの出現によって90年代には人気が逆転し衰退してしまいました。しかし、皮肉なことに近年の音楽デジタル配信の影響でCDの売上が伸び悩むと、今度はCDで衰退したはずのアナログレコードが逆に見直され始めたそうです。特に若者達の間でレコードが格好良いというイメージが広がり、わざとアナログ盤で新曲を出すミュージシャンも出てくるようになりました。
そしてついに2020年上半期、北米ではレコード売上がCDを上回ったそうです。この流れは世界的なもののようで、因みにレコード売上の国別順位は近年で1位アメリカ、2位英国、3位は日本だそうです。
最近の家電店ではレコードプレーヤーのコーナーも設置され、HMVなどもCDを凌ぐ面積のレコードコーナーもあったりします。また、街中のチャリティーショップや蚤の市に行くと良く中古レコードのコーナーがありますが、こういう状況はアメリカ、英国、日本も一緒。因みに英国では中古レコードショップがロンドンに集中していますが、私が現在住んでいる北東イングランドエリアにもその数は少なくありません。
ご存知の方もいらっしゃるはずですが、中古レコードでも高いものは日本円で数万から何十万するものもあります。特にイギリスのバンドの英国オリジナル盤は本国イギリスだけでなく、日本やアメリカでも高値で取引されているようです。例えばビートルズやローリングストーンズの初版盤など。

そういう御宝を探しに、地方のレコード屋や蚤の市へ行く事もレコードの一つの楽しみ方だと思います。
現に日本からバイヤーがここ北東イングランドにも買い付けに来ていたそうです。相場的にロンドンより安いからかも知れません。
現在私にはある贔屓のレコード屋があります。
週末だけですが、毎週のようにそこへ通い、今では店の2階の倉庫は出入り自由、このコロナ以前は店の在庫やデータベース整理を手伝ったりもしていました。

そこで得た情報を元に、私がはまってしまった英国盤アナログレコードについての魅力を今回から数回に渡ってお伝えしたいと考えています。
あまり専門的な事は言えませんが、よろしければまた御付き合い下さい。
それでは、また。
Yoshi : 北東イングランド在住の某メーカー系商社駐在員